原典研究所 聖典研究会
すべてはオリエントから始まった。
人類史5000年の知的航路を辿り、オリエント学の新たなる統合を目指して。
原典研究所 聖典研究会は、"人間精神にまつわるあらゆる事象を取り扱う"という当研究所設立の第一の趣旨を実践すべく誕生しました。
各宗教の核心たる「聖典」を既存の翻訳に頼らず原文から直に読み解いていくことで、より自由でファンダメンタルな視点からその独自の世界観とイデオロギーの深層を探求し、究極目標たる「新たなるオリエント学の構築」を目指します。そして同時に、混迷極まる国際社会の現在を読み解き、21世紀に生きる我々の辿るべき道筋を模索します。
講義では、原典研究所の豊富な蔵書をフルに活用、旧来のオリエント学の成果を余すことなく活かすと同時に各分野の最新の研究データを提供し、本気で学ぼうとする人を多方面からバックアップします。
さらに、古典語に馴染みのない初学者には、古典語入門講座も用意し、文法の基礎から聖典読解に必要な語学力の育成を行います。
デジタル世紀を生き抜く全ての人々へ、原典研究所が総力を結集して贈る新たなる実学講座です。
聖典研究会 古典語入門講座
古典語初学者を対象に、文字の書き方・発音や各言語の成立の歴史など、全くの入り口からスタートし、文法事項全般の習得までをめざす語学入門コースです。
当入門講座の特徴として、聖典研究会 聖典読解講座と連動しており、入門講座終了後の2年目以降は、自動的に読解講座へと移行します(入門講座のみ・読解講座のみの受講も可能です)。そのため、1年間で原書の講読に必要な最低限の文法事項をすべてカバーします。
当入門講座での講義は、独学で数十ヶ国語をマスターしてきた主宰者の経験とノウハウにより完成された、原典研究所オリジナル方式によるものです。
各種古典語を本格的に学ぶための最短・最良の学習法を、分かりやすくかつ本格的に伝授いたします。
開設可能な言語
ユダヤ・キリスト教関係:ラテン語・古典ギリシャ語・聖書ヘブライ語・シリア語・コプト語 ほか
イスラム教関係:古典アラビア語
仏教関係:サンスクリット語・パーリ語・チベット語 ほか
その他:アッカド語・ヒエログリフ・アヴェスター語・漢語
講義概要
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講義では、文字の書き方から文法事項全般の習得を目指します。基本的な発音の練習のほかは、会話の練習等は行いませんのでご注意下さい。
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使用テキストは、講座開講時に指定します。
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コース途中からの参加も可能です。
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会費は1言語につき12,000円(/月4回)です。詳しくは会費のページをご参照ください。
受講上の注意
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全ての言語について常時開講しているわけではありません。
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1科目に付き、受講希望者が原則6人以上になった講座から順次開講してゆくシステムをとっております。現在開講中の講座については、時間割をご参照ください。
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上記のほかにも、受講希望の言語がある場合はご相談下さい。
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講義は原則として1年間です。入門講座が終了した時点で、読解講座受講希望者のみを対象に、そのまま読解講座へと移行します。入門講座のみ受講希望の方は、その時点で修了となります。
聖典研究会 聖典読解講座
文法事項の勉強も一通り終えた既習者を対象に、古今東西の聖典の原文講読を行う上級者向け読解講座です。
「聖典」と呼ばれてきたテクストを翻訳に頼らず原文を直に読んでゆくことで、原典およびその背後にある思想・文化への理解が一層深まると共に、古典語学習の習熟に大いにも役立ちます。
下に掲げた各聖典に興味のある方から、オリエント学そのものに関心のある方まで、幅広い知的好奇心に対応します。また、将来研究者を目指す方に対しても、原典研究所の誇る豊富な蔵書資料のほか、また学会の最新動向などの情報も積極的に提供。各人の勉強を、さまざまな面から全力でバックアップいたします。
宗教・語学のみならず、哲学・思想・歴史など、人類の思想史に深甚なる興味をお持ちの方へ。「語学を通じて世界を広げたいと願う全ての人と、共に学び共に語らう場として」誕生した当研究所の真骨頂というべき講座です。
使用テクスト例
【ユダヤ・キリスト教関係】
聖書ギリシャ語:『新約聖書』 ――「イエスによる福音書」キリスト教の誕生
聖書ラテン語:『ウルガータ訳聖書』 ――カトリック公認聖書 西洋中世神学の源泉
聖書ヘブライ語:『旧約聖書・創世記』 ――「神の歴史」の濫觴 ユダヤの聖伝
古典シリア語:『ぺシッタ訳聖書』 ――イエスが生きて語った言語 オリエントのキリスト教
コプト語:『トマスの福音書』 ――隠された聖典 グノーシスの福音書
【インド・仏教関係】
サンスクリット語:『法華経』「大乗諸経の王」 ―― 一乗妙法の曼荼羅
パーリ語:『ダンマパダ』『法句経』 ――原始仏教の真髄
古典チベット語:『維摩経』 ――大乗仏教の雄篇 西蔵に残る「原典」の面影
【イスラーム関係】
古典アラビア語:『コーラン』 ――イスラームの淵源 「砂漠的思惟」の万華鏡
【その他】
アッカド語:『ハンムラビ法典』 ――メソポタミア最古の楔形文字法源
ヒエログリフ・エジプト語:『シヌヘの物語』 ――エジプト最古の象形文字物語
アヴェスター語:『アヴェスター』 ――ゾロアスター教の根本経典 「黙示録」の原型
漢語:『論語』 ――君子固窮、小人窮斯濫!「最上至極宇宙第一の書」
講義概要
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古典語の応用力強化古今東西の宗教聖典の原文読解を行う。海外の著作の原文講読、またそれに併せ文法事項の確認、語彙力・読解力の強化を図る。
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使用テキストは、講座開講時に受講者と相談の上決定。
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コース途中からの参加も可能です。
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会費は1言語につき12,000円(/月4回)です。詳しくは会費のページをご参照ください。
受講上の注意
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全ての言語について常時開講しているわけではありません。
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1科目に付き、受講希望者が原則6人以上になった講座から順次開講してゆくシステムをとっております。現在開講中の講座については、時間割をご参照ください。
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上記の使用テクストは一例です。これ以外にも、ご希望のものがあればご相談に応じます。
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講義は基本的に1年間です(希望者が多い場合2年目以降の続行もあり)。そのため、テクストによっては講義中にすべて読了できない場合があります。