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原典研究所とは

原典研究所は、言語に興味を持ち、語学を通じて世界を広げようと願う人々と共に学び共に語る場たらんと、主宰者 齋藤和広により1996年に創設された語学教室です。
 

今日、語学教育では、「国際化」と「言語の運用力向上」の名のもとに、「会話力」の育成ばかりに主眼が置かれがちです。大学の語学教育においても、文法の基礎と簡単な講読のほかは、会話の練習に終始するケースが少なくなく、このような日常会話の流暢性のみをことさらに重視する「実用主義的」偏向が、実は多くの外国語学習者を、日本語および日本語についての素養すら欠いた、いわば「無国籍」な存在たらしめる一因となっています。

語学を学ぶ人にとって会話力が有意義であることはいうまでもありません。しかし、ビジネスや学問の世界で「武器」として使いこなして生きたい場合には、それだけでは到底不十分です。必要なのは「読解力」。外国語の文献やニュース記事など、学生向き教材ではない「現実の文章」を、しっかり「読み解く」「読みこなす」能力が必要なのです。

そして、そのためには、その背景にある歴史や文化、政治といった幅広い知的なバックボーンが必要になります。それすなわち、「教養」に他なりません。 様々な分野で国際化が進み、社会がますます多様になりつつある現代だからこそ、確実な語学力、そしてグローバルな教養というものの持つ価値が大いに見直されつつあります。

 

しかし教養を身に付けることは、単なる知識の詰め込みとイコールではありません。言葉というものを理解し、内容ある文章を「読むこと」によってしか、真に身に培われえないのです。言葉により耕された豊かな知的土壌にこそ、小手先の会話力でない、「武器となりうる」確かな語学力が、大きく育つことができるのです。

原典研究所では、「外国語会話」のレッスンは一切行いません。その代わりに原典研究所が行うのは、徹底した「読む力」のトレーニングです。創設以来代わらぬ「真の教養こそが真の実学である」という信念に基づき、「読むこと」を通じて、確実な語学力の育成と、幅広い知識・教養の習得を目指します。
学びたい、自分を高めたいと願う人であれば、年齢は問いません。
モットーは"Training, not Information!(「情報でなく、訓練を!」)"。
原典研究所は、真に有用な国際感覚を身に付けるための訓練を行う「総合的知の道場」です。

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